2024年4月最新AIニュース:マイクロソフトによる日本への約4400億円の戦略的投資

Ai

はじめに

米マイクロソフトは、日本におけるAIおよびクラウド基盤の強化に向けて、今後2年間で29億ドル(約4400億円)の投資を行うことを発表しました。この動きは、日本のデジタルトランスフォーメーションとAIの利用を加速させ、日本経済の活性化に寄与することが期待されます。

情報参照ソースURL:Microsoft News Centerマイクロソフト、国内の AI 及びクラウド基盤増強に 4,400 億円を投資 リスキリング、研究拠点の新設、サイバーセキュリティ連携で日本経済に貢献 – News Center Japan (microsoft.com)

投資の概要

大規模な投資

1978年以来の日本での最大の投資で、デジタルインフラ、AIスキル、サイバーセキュリティ、AI研究を含む包括的な措置を通じて、デジタル競争力を高めることを目指します。

ブラッド・スミス副会長兼プレジデントのコメント

「マイクロソフトは本日、日本で事業を開始した 1978 年以来、最大の投資を行うことを発表しました。デジタルインフラ、AI スキル、サイバーセキュリティ、そして AI 研究を含む今回の総合的な取り組みは、日本のデジタル競争力を高め、AI が牽引する堅調な経済成長を実現する上で重要な一歩となることを確信しています。」とコメントを発表している。

首相の認識

岸田文雄首相は、マイクロソフトの新たな投資を評価し、日本産業全体にとっての重要性を強調し、特にサイバーセキュリティ分野での連携を望むと述べています。

岸田首相のコメント

「デジタル空間における経済活動が活発化する中、マイクロソフト社のようなデジタルインフラを持つグローバル企業との連携は、日本産業全体にとって重要です。マイクロソフト社による日本への新規投資の表明に感謝いたします。マイクロソフト社は、様々な取組を通じて、我が国における生成 AI の社会実装に多大な貢献をしてきており、引き続きの協力に期待します。また、今後サイバーセキュリティ分野での連携も深めていきたいと考えています。」とのコメントを発表している。

この内容は、Microsoftと国家の大規模な政策であり国内においてのAIやクラウド基盤の強化をすることで人や国全体の価値を高める働きになる為のとてもポジティブな内容といえる。
そして私自身が思う日本の遅れをと戻すことのできる起爆剤となって浸透していって欲しいと思いました。それくらいポテンシャルがある地域だと感じます。

リスキングイニシアチブ

経済産業省との協力

生成AIの開発力強化を図る「Generative AI Accelerator Challenge (GENIAC)」プロジェクトに協力し、日本のAI及びデジタル技術活用推進に貢献しています。

広範な影響

次の3年間で300万人を対象に、開発者、学生、あらゆる規模の企業や団体の従業員、非正規雇用者を含むリスキリングイニシアチブを展開。

プログラムとサポート

マイクロソフトのリスキリングプログラムの継続と、AI技術者の高度なトレーニング、スタートアップへの支援、工業高校での高度なプログラミング教育の支援を行います。

具体的な内容

マイクロソフトが提供するリスキリングプログラムや、既存の研修プログラムを引き続き提供。また、高度なAI技術者の育成支援では、開発者およびテクノロジー企業向けの研修プログラムを提供したり、リファレンスアーキテクチャを拡充したり、開発者向け生成AIであるGitHub Copilotを通じた開発者支援を継続的に実施。Microsoft for Startups Founders Hubによるスタートアップ企業へのリソース提供、工業高校などにおける高度なプログラミング教育の支援も継続することで、未来のAI人材の育成に貢献する。

新たな取り組み:女性の活躍

女性向けの 「Code; Without Barriers (コード ウィズアウト バリアーズ)」 プログラムを日本で初めて導入することを発表した。同プログラムは、AIスキルを活用した職務への雇用を希望する女性を支援するもので、世界各国で多くの実績を持つ。さらに、国連訓練調査研究所 (UNITAR) と協力して、 AIやサイバーセキュリティなどを学ぶ研修コンテンツを提供することも発表した。

企業等のAIツールの導入支援

企業や自治体に対してAIツールの導入および利用のためのプログラムを提供し、厳重なデータ管理やセキュリティを確保した上で、組織内データを安全かつ責任あるAIで利用するためのルール整備等を支援します。

今回の内容では、リスキングの取り組みに関する概要の発表が多数見られました。主にAIに関するリテラシーの向上を図るプログラムの内容から若年層への教育支援、そして初めての試みである女性対象への研修支援プログラムと幅広くプロジェクトを広げることで国全体への強化へ発展が予測できます。

研究開発

米マイクロソフトでは、「今回の日本への研究拠点の開設は、日本に対する長期的なコミットメントを反映したものである。イノベーションで世界をリードしていく日本のポテンシャルをマイクロソフトが強く信じていることを示した」と述べている。

新研究拠点

東京にマイクロソフトリサーチを設立し、Embodied AI、ロボティクス、Societal AI、ウェルビーイングに焦点を当てた研究を行い、日本の社会経済的課題の解決に貢献します。

マイクロソフト エグゼクティブ バイス プレジデント 最高技術責任者 ケビン スコット 氏のコメント(一部抜粋)

マイクロソフトリサーチのグローバルな拠点が日本に拡大し、世界レベルの研究活動が日本の多様な思考や才能にも貢献でき、その恩恵を私たちも受けられることに非常に興奮しています。

大学とのパートナーシップ

東京大学、慶應義塾大学、カーネギーメロン大学とのAI研究パートナーシップに対して、今後5年間でそれぞれ1000万ドル(約15億円)のリソースを提供します。

東京大学 総長 藤井 輝夫氏 のコメント

「東京大学はよりよい社会の実現に貢献するため、AI のような最先端の技術に関する研究、教育活動を行っています。イノベーションを進展させ、これらの技術の利益を最大化しながらリスクを低減するためには、目標を共有できるパートナーとの連携が不可欠です。マイクロソフトリサーチアジアの新たなラボが東京に設置されることに伴い、東京大学とマイクロソフトとの 20 年を超える連携が新たな段階へ進み、研究コミュニティのさらなる発展と優れた人材育成をリードし、共に歩んでいけることを期待しています。」

サイバーセキュリティ連携

日本の2022 年 12 月に改定された国家安全保障戦略に基づき、サイバー脅威からの保護を強化するために、内閣官房との連携を強化します。

AIやクラウド基盤の強化に従って国自身のセキュリティーの強化も共にしていかなければならない。攻撃力だけでなく防御力も強化しなければ脆弱になってしまう恐れがあるからこその内容と感じます。

おわりに

2024年4月のAI関連最新ニュースとしてMicrosoftの大規模投資を記事にし簡潔にまとめました。時間のない方でもさらっと要点を掴むことができたと思います。今後も最新ニュースを取り上げて私の考察も含めて楽しんでいければと思います。

読んでいただきありがとうございました。

タイトルとURLをコピーしました