はじめに
IDC Japan社による今後の国内AI市場の予測から思ったことをAI関連のテクノロジーを追っている筆者の視点から執筆してみたいと思います。2024年4月25日に発表されたニュースからなぜこのような結果になったのかを考え思ったことを執筆します。
IDC Japanの概要
まずはじめにIDC Japan社とはどんな企業でどんな内容でどんな顧客を相手に活動しているのかを簡単に説明します。
概要
IDC Japanは、ITおよび通信分野に関する調査・分析、アドバイザリーサービス、イベントを提供するグローバル企業です。45年以上にわたり、世界中の企業経営者、IT専門家、機関投資家に、テクノロジー導入や経営戦略策定などの意思決定を行う上で不可欠な、客観的な情報やコンサルティングを提供してきました。
調査・分析と市場予測
現在、世界110か国以上で1,300人を超えるアナリストが、世界規模、地域別、国別での市場動向の調査・分析および市場予測を行っています。
IDC Japanでは、IT市場における様々な調査レポートを発行しており、市場分析、市場予測、競合分析、ケーススタディ、IDC Link、ユーザー調査など、10種類以上のタイプ別にレポートを提供しています。
顧客層
IDC Japanの顧客は、企業経営者、IT専門家、機関投資家などです。彼らはテクノロジー導入や経営戦略策定などの重要な意思決定を行う際に、IDC Japanから提供される客観的な情報を活用しています。
主に市場調査、分析、アドバイスなどを事業としている会社です
2024年4月25日発表のAI市場調査予測結果
IDC Japanは2024年4月25日発表のAI市場調査予測結果を発表いたしました。レポートの内容はわかりませんが結果だけでもとても興味深い内容なので以下にURLを記載します。
国内AIシステム市場予測結果:2024年 国内AIシステム市場予測を発表 (idc.com)
また、結果に対しての詳細についてのURLも記載しておきます。全17ページ ¥93,7500
国内AIシステム市場予測、2024年~2028年 (idc.com)
結果の概要
国内AIシステム市場の概要
- 2023年の市場規模(エンドユーザー支出額ベース)は6,858億7,300万円で、前年比成長率は34.5%となりました。
- Generative AI(生成AI)の商用化が本格的に進み、金融業、製造業、流通サービス業など、さまざまな業界で生成AIを活用した実証実験が増加しています。
- 生成AIの利用目的は、テキストや画像、動画生成、プログラミングコード生成など多岐にわたります。
市場の成長要因
- ソフトウェア市場(同市場の46.6%を占める)は前年比で33.4%増加し、AIシステム市場の継続的な成長を牽引しています。
- サービス市場(同市場の25.0%を占める)は前年比で57.6%増加し、AIシステムの需要を高めています。
- ハードウェア市場(同市場の28.3%を占める)も前年比で20.7%増加しており、市場全体の高成長を支えています。
2024年の予測
- 2024年の市場規模は前年比で31.2%増の9,000億6,300万円と予測されています。
- 先進的な企業グループは独自生成AIモデル構築の実証実験と本番運用への投資を加速させています。
- AIモデルの利用は広がり、生成AIの組み込みアプリケーションも増加しています。
まとめ
AIシステム市場は成長を続けており、2024年は前年に比べると成長率は落ち着くものの2025年からもう一度成長が加速し2028年には2兆5,433億6,200万円に達すると予測されています。
この結果からの考えと思ったこと
AIの市場は今後明るい
まず感じたのはAIの市場は今後明るいなということです。2023年での生成AI開発の発展速度から頭打ちしてしまうのではと懸念してしている方もいらっしゃると思いますがそんなことはなく発足時の一時的なブームだと感じれると思います。どんな市場でもそうですが何か新しい展開があるとインフルエンサーやニュースなどの効果で一時的にブームになり参入が増え加熱します。それと同じ現象がAI市場で現れているのが見て取れます。
そしてそこまで長期的な意味のないもであればそのブームでフェードアウトして斜陽化していきますがIDCの調査での2025年以降の成長率の加速が大きく現在の7000億円規模から一気に1兆2500億円規模まであがり2028年には2兆5000億円規模まで到達すると予測されています。それだけの長期的な意味を持っていると感じます。
2024年の成長率の落ち着きは、とりあえず参入しては見たけど用途がわからないような方が離脱して使わなくなるため根拠のない加熱にならないためのダイエット期間であると思います。そして贅肉が落ちたのちにコツコツトレーニングしてきた方がAIを使って様々なサービス、システムを展開し利便性や効率化を高め再度加熱が起きるためにこのような結果になると予測できます。
そこからは、おそらく2025年以降にAIを本格的に利用した製品が大々的に普及していきそれなしではもう戻れない状態に進んでいきどんどん加速していきます。
電化製品にもwith AI,発信にもwith AIなどという風に根本にAIが付随することでの普及が予測されます。つまりAIが当たり前の条件に変わるということです!!
現在は、AIを利用することは、コストになり企業の財務を圧迫して効果としてもレビューが少ないがために踏み切れない方もいると思いますが私が伝えたいのは、まず使ってみるのがいいと感じます。大きな規模での改善ではなく小さな些細な規模に取り入れることで段々仕様や感じがつかめてくるのが人間の根本的な原理と感じます。
そしてここで知っているからこそ今後の2025年以降にさらに用途に特化した、ぴったりな製品、サービス、システムが出てくるかもしれないのでそれに乗り遅れないようにするためにも今から少しずつからでも触っていくのが変化に対応するためにも必要と感じます。
2025年以降に事業にぴったりの製品やサービス、システムがあって取り入れようとしてもAIの使用や感じが掴めていないがために学びなおしたりの時間がかかり結局遅れて損失になってしまったりと良いイメージを持てないがために、うちでは使いませんとなっていくとどんどん格差が広がっていき取り返しのつかないことになる可能性も感じます。
個人的感想
個人的に今AIについて触れているのですが使っていると危機感があります。ここまで便利で効率的なものが現れたことに対してです。この波に置いて行かれないように必死で泳いでいるのが現状です。AIを使った製品を想像してみてもなんでもできそうで、それに気づいた人がどんどん参入していく、大企業の中でも営業している事業に対してAIを導入して少し前では想像しても空想と言われるようなものをリソースを割くことで作り上げることができてしまうとどんどん加速していくのが目に見えてしまう、現実的に想像できてしまうがために怖いです。まさに世の中の変革期に直面しかけていると感じます。
今の、AmazonやMicrosoft,Apple,Google(Alphabet)などが台頭しているのは、以前のインターネットブームがあるからと調べてみると上がってきます。そんな波がまた来ているようにわたしは感じています。
おわりに
IDC Japanの結果予測の発表から筆者が思ったことを執筆したのですが、どうだったでしょうか?
まだ本格的に始まったばっかりで、まず効率化が主にどこの企業でも行われているのが見て取れます。今後この効率化の段階(optimization)から開発の段階development)にシフトしていきさらに発展していくと思われます。今後もAIの流れに目が離せません
読んでいただきありがとうございました。