「読者のことを考えて書こう、と言われても、誰も思い浮かばない」
私はずっとこの状態でした。 記事を書くとき、頭に浮かぶのは自分の立場から見た話ばかりです。
Tomoya自分が見たものでしか、なかなか想像は膨らみません。
そこで、知恵袋(Yahoo!知恵袋。誰でも質問し、誰でも答えられるQ&Aサイト)の質問を1件ずつ読む練習を始めました。
質問には、困っている人の生の声がそのまま書いてあります。 しかも、ベストアンサーという「答え合わせ」まで付いています。
この記事では、練習のやり方、実際に読んだ1件、最初に外したところ、答え合わせの方法を順に書きます。 読み終えるまでの目安は8分ほどです。
この記事で分かること
- 知恵袋の質問1件を4項目に分けて読む、練習のやり方
- 何でも持っている義母への贈り物の質問を読んだ記入例
- 最初の1件で私が外した5つの点と、答え合わせの3段階
ポイントは「知恵袋の1件を4項目に分けて、ベストアンサーで答え合わせ」です
先に答えを3つ並べます。
- 読む:知恵袋の質問1件を、誰から誰へ/状況/怖れていること/こうなれば嬉しい、の4項目に書き出します
- 印を付ける:本文に書いていない、自分の推測には「(推測)」と付けます
- 答え合わせ:ベストアンサーとお礼コメント、Xでの反応、自分のサイトの数字、の順で確かめます
ペルソナは、記事を届けたい「たった1人の読者像」のことです。
よく「過去の自分を思い浮かべる」と言われますが、私にはそれが難しかった。 過去の自分を思い浮かべても、結局は今の自分の考えになってしまうからです。
知恵袋なら、自分とは違う立場の人の悩みを、本人の言葉で読めます。 外したときは、ベストアンサーと比べればすぐ分かります。 ひとりで想像するより、ずっと練習しやすいと感じました。
練習のやり方:生の声を4項目に分けて書き出す
用意するのはメモ帳だけです。 私はNotion(メモやページを作れるアプリ)に1件ずつ書いています。
練習の手順
- 知恵袋で、自分のサイトに近いテーマの質問を1件選ぶ(私はギフトサイトを作っているので、贈り物の質問)
- 質問本文だけを読み、回答はまだ見ない
- 下の4項目を書き出す
- 4項目から、その人がクリックしたくなる記事タイトルを1つ考える
- 最後にベストアンサーを読んで、自分の読みと比べる
書き出す4項目
| 項目 | 書くこと | 迷ったときの問い |
|---|---|---|
| 誰から誰へ | 質問者の立場と、相手の立場 | 「誰が」「誰に」の両方が入っている? |
| 状況 | 本文に書いてある事実 | 質問者が実際に書いた言葉はどれ? |
| 怖れていること | 質問者が避けたい結果 | 「こうなったら嫌だ」を3つ出せる? |
| こうなれば嬉しい | 質問者がどうなりたいか | 物ではなく、気持ちや状態で書けている? |
選ぶ質問の目安
- 質問本文が長めで、状況が書いてある(短すぎると4項目が埋まらない)
- ベストアンサーが決まっている(答え合わせができる)
- 自分とは立場が違う人の質問(同じ立場だと、自分の考えで読んでしまう)
Tomoya3つ目がいちばん効きます。
私の場合、贈る側の「息子の妻」も、もらう側の「義母」も、自分とは違う立場でした。 だからこそ、自分の考えで埋めてしまうクセがよく見えました。
大事なのは、本文に書いてあることと、自分の推測を分けることです。
推測したところには、必ず「(推測)」と付けます。 こうしておくと、答え合わせのときに、どこが外れたかがはっきりします。

実例:何でも持っている義母への贈り物
実際に読んだのは、この知恵袋の質問です。 質問者は、義母への誕生日の贈り物に迷っていました。
本文には、こんなことが書かれていました(要約です)。
- 質問者は、義母の息子の妻
- 義母は誕生日にお金を包んでくれて、「プレゼントを買うお金で子どもたちに何か買ってあげて」と言う人
- お酒には少し弱くなり、お菓子はお裾分けすることが多い
- 今は片付けをしていて、冷蔵庫もいっぱい
- 好きな食べ物を聞くと「なんでもだよ」と言われる
これを4項目に分けると、次のようになります。 私の最初の1件にフィードバックをもらい、直したあとの記入例です。
| 項目 | 記入例 |
|---|---|
| 誰から誰へ | 息子の妻から、義母へ |
| 状況 | 義母は物もお金も足りている。片付け中で、物は増やしたくない様子 |
| 怖れていること | お金だけかけて何も伝わらない/物を増やして迷惑になる/センスを判断される(推測) |
| こうなれば嬉しい | いつものお礼の気持ちが、ちゃんと伝わること(推測) |
そしてベストアンサーは、孫の写真アルバムでした。 物を増やさず、お金の額でもなく、気持ちが伝わる贈り物です。
ここで気づいたのは、質問者が欲しかったのは「物」ではなかった、ということです。 欲しかったのは、感謝がちゃんと伝わることでした。 ここまで読めると、「何を書けばいいか」が変わります。
4項目から作った、読者がクリックしたくなるタイトル案
- あなたの感謝している義母にホントに感謝を伝える為に送る1品
- 義母が思わず笑顔になってしまう感謝を伝える1品
- 不自由ない生活を送る義母に向けて私ができるベストプレゼントはこれだ!
最初の1件で外したこと
Tomoyaここが、いちばん伝えたいところです。
私の最初の1件は、あとから見ると5か所外れていました。 直し方とあわせて表にします。
| 外したところ | 最初に書いたこと | 直し方 |
|---|---|---|
| 誰から誰へ | 「義母」とだけ書いていた | 「息子の妻から義母へ」と、両方の立場を書く |
| こうなれば嬉しい | ベストアンサー(孫の写真アルバム)をそのまま書いていた | 質問者がどうなりたいかを書く。ベストアンサーは別の「思ったこと」欄へ移す |
| 怖れていること | 浅いところで止まっていた | 「お金だけかけて伝わらない」「物を増やして迷惑」「センスを判断される」まで深める |
| タイトル案 | 自分用のメモの形になっていた | 読者がクリックしたくなる形に書き直す |
| 推測の印 | 推測に「(推測)」を付けていなかった | 本文にないことには必ず印を付ける |
Tomoya振り返ると、どれも「自分の立場から読んでいた」せいでした。
答えを先に知りたくて、ベストアンサーを「嬉しい」の欄に入れてしまう。
相手の立場を書かないまま、自分が知っている「義母」という言葉で済ませてしまう。
とくに大きかったのは「こうなれば嬉しい」の欄です。
ベストアンサーを書いてしまうと、答えを知ってから読んだのと同じになります。 すると、質問者の気持ちを想像する練習になりません。 「思ったこと」の欄を分けておけば、自分の読みとベストアンサーを並べて比べられます。
外したところが分かると、次の1件で気をつける点がはっきりします。 最初から当てる必要はありません。 外して直すことが、そのまま練習になります。
最初の1件にフィードバックをもらい、外していたと分かったときに思ったこと
外れていて良かったと思います、でなければ練習にならず自分のレベルがわからなくなってしまいます。もちろん真面目に考えて記入していきましたがここで大事なのはフィードバックを貰える事だと思います。
自分で考えてみても実際に当たっているのか検証する場所がありません。そこで私はAIを使ってフィードバックを貰う事で大きな学習になると捉えています。
現在はGrok Botを使って行っています。Notionアプリとも簡単に連携できるので自分が思った事をわざわざAIにチャットで送る必要がなくやり取りできるので活用しています。

答え合わせの3段階:どこを見れば当たっていたと分かるか
Tomoya練習は、やりっぱなしにすると身につきません。
私は答え合わせを3段階に分けています。
答え合わせの手順
- 知恵袋のベストアンサーとお礼コメントを読む :質問者が選んだ答えと、そのとき書いたお礼の言葉は、本人のいちばん近い声です。 自分の「こうなれば嬉しい」と同じ方向かを確かめます。
- X(SNS)で反応を見る: 読んだ悩みをもとに短い投稿をして、反応があるかを見ます。
- 自分のサイトの数字を見る: 記事にしたあと、検索結果でクリックされた割合(クリック率)と、読まれた時間を見ます。
1段目は、その日のうちにできます。 2段目と3段目は、記事を出したあとの話です。 今回の練習では、Xとサイトの数字はまだ見ていません。
外れていたときに直す場所も、決めておくと迷いません。
| 外れ方 | 見直す項目 |
|---|---|
| ベストアンサーが、自分の「こうなれば嬉しい」と違う方向だった | こうなれば嬉しい(物で書いていないか) |
| お礼コメントに、自分が想像しなかった不安が出てきた | 怖れていること |
| 記事タイトルがクリックされない | タイトル案(自分用のメモになっていないか) |
| クリックされても、すぐ読むのをやめられる | 状況と誰から誰へ(読者の立場とずれていないか) |
3段目の「読まれた時間」の見方は、別の記事に書いています。
記事を出したあと読まれたかを見る話は「アクセスはあるのに読まれない」へ

よく聞かれる点
知恵袋の質問や回答は、投稿した人のものです。 LINEヤフーの共通利用規約にも、こう書かれています。
投稿コンテンツについては、お客様または当該コンテンツの著作権者に著作権が帰属します。
出典:LINEヤフー共通利用規約(規約統合のご案内)
だから私は、本文を丸写しせず、短い要約とリンクにしています。 質問者や回答者の名前も出しません。
今日からやること
- 自分のサイトに近いテーマの質問を、知恵袋で1件選ぶ
- 回答を見ずに、4項目を書き出す(推測には「(推測)」)
- 4項目から、その人がクリックしたくなるタイトルを1つ作る
- ベストアンサーとお礼コメントで答え合わせをする
- 外したところを、表の「直し方」と見比べてメモする
まとめ
- 読者が思い浮かばないときは、知恵袋の生の声を1件読む練習が使えます
- 4項目は、誰から誰へ/状況/怖れていること/こうなれば嬉しい、です
- 推測には「(推測)」を付けて、本文の事実と分けます
- 私の最初の1件は、立場の書き忘れや、ベストアンサーの書き写しなど5か所外れていました
- 答え合わせは、ベストアンサーとお礼コメント、X、自分のサイトの数字の3段階です
義母への贈り物の質問で分かったのは、相手が欲しいのは物ではなく、気持ちが伝わることでした。
読者を想像するときも、同じかもしれません。 まず1件、試してみてください。


コメント