「で、結局レシート1枚いくらかかるの?」
Tomoya画像を送るだけで記帳できる仕組みを作ると、次に気になるのはお金の話ですよね。
この記事では、私がOpenClawとGeminiで動かした記帳の費用を、計算と実際の請求の両方からお見せします。
読み終えるまでの目安は7分ほどです。
この記事で分かること
- レシート1枚あたりの費用(トークンからの見積もりと、実際の請求)
- 自分の月の枚数を入れて計算する式と、計算例
- 入力トークンが多くなる理由の仮説と、自分で確かめる方法
| 項目 | 金額 | メモ |
|---|---|---|
| VPS(月額) | 2,640円( 4GBプラン/期間やプランで変動アリ) | 契約プランの月額(1か月あたり) |
| Gemini(API請求) | 67.57円 | レシート6枚分、1枚約11円 |
| 合計 | 2707.57円 | VPS+Gemini |

結論から言うと:1枚あたり見積もり約0.064ドル、請求は約11円でした
架空のレシート6枚で試したところ、トークン量から計算した見積もりは合計約0.38ドルでした。
一方、Google AI Studioの請求グラフでは、同じ期間の総費用が67.57円です。1枚あたりにすると約11円で、見積もりより少し高めに出ました。
| 対象 | 見積もり(トークン量×単価) | 実際の請求 | 差 |
|---|---|---|---|
| 6枚の合計 | 約0.38ドル | 67.57円(2026/10/20~10/21) | 請求のほうが少し高め |
| 1枚あたり | 約0.064ドル | 約11円 | 同上(原因は未確認) |
ポイントは次の3つです。
- 見積もりはドル、請求は円で出ます。両方を並べて見るのがおすすめです
- 月の目安は「1枚あたりの費用×月の枚数」の1本の式で出せます
- 費用の大半は入力トークンで、1枚あたり約7万トークンありました
ただし、原因はまだ確かめられていません。この記事では、ずれをそのまま並べてお見せします。

検証した条件
まずは、数字の前提になる条件を表にまとめます。条件が変われば、トークン量も費用も変わります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 使った仕組み | OpenClaw(チャットとAIをつなぐ仕組み) |
| AIのモデル | Gemini 3.8 Flash |
| 送ったレシート | 架空のもの6枚 |
| 照合した項目 | 1枚あたり9項目、合計54項目 |
| 読み取りの結果 | 54項目すべてが正解と一致 |
| AIへのリクエスト回数 | 12回 |
| 使ったトークン | 入力 約415K、出力 約19K |
トークンは、AIが文章や画像を処理するときに数える単位です。料金はこのトークン数で決まり、Kは1,000を表します。つまり415Kは、約41万5千トークンのことです。
たとえば入力の約415Kを6枚で割ると、1枚あたり約7万トークンになります。
出力は1枚あたり約3千トークン、リクエストは1枚につき2回の計算です。
レシート1枚の情報量に比べると、入力がかなり大きく見えます。
この記事の数字は、私の環境で6枚を送ったときの実測です。レシートの種類や指示の書き方が違えば、同じ数字にはなりません。記帳の仕組みそのものの作り方は、シリーズ2本目で扱います。
自分の数字と比べる前にそろえたい条件
- 使うモデル名(単価はモデルごとに決まっています)
- 送る枚数と、AIへのリクエスト回数
- 計算に使う単価と、その単価の適用期間
費用の内訳:トークン量×単価で計算し、AI Studioの請求で確かめる
トークン量×単価の計算
Gemini APIの料金は、100万トークンあたりのドル単価で決まっています。
Gemini 3.8 Flashの単価は次のとおりです。
| 種類 | 2026年12月31日までの価格 | 2027年1月1日からの価格 |
|---|---|---|
| 入力(100万トークンあたり) | 0.75ドル | 1.50ドル |
| 出力(100万トークンあたり、思考トークン込み) | 3.75ドル | 7.50ドル |
画像の入力に別の単価はなく、入力トークンとして数えます。出力には、AIが答えを考える途中の「思考トークン」も含まれます。2027年1月1日からは、入力・出力とも単価が2倍です。

計算の式は次のとおりです。
費用(ドル)= 入力トークン数 ÷ 100万 × 入力単価 + 出力トークン数 ÷ 100万 × 出力単価
今回の数字を当てはめると、こうなります。
| 種類 | トークン数 | 単価(100万トークンあたり) | 費用 |
|---|---|---|---|
| 入力 | 約415K | 0.75ドル | 約0.31ドル |
| 出力 | 約19K | 3.75ドル | 約0.07ドル |
| 合計 | ─ | ─ | 約0.38ドル(1枚あたり約0.064ドル) |
入力の単価は出力の5分の1ですが、量が20倍以上あります。そのため、費用の8割ほどは入力が占めていました。
AI Studioで実際の請求を確かめる
見積もりは、あくまで計算上の金額です。実際にいくら請求されたかは、Google AI Studioで確かめます。
※Google AI StudioからGemini APIを取得した為です。
- Google AI Studioを開く
- Dashboard の Usage を開く
- 期間を試した日に合わせ、費用のグラフを見る
Gemini APIの請求ガイドによると、反映には最大24時間かかることがあります。試した直後に金額が出ていなければ、翌日に開き直して確かめましょう。

私の場合、2026/10/20~10/21の総費用は67.57円でした。6枚で割ると、1枚あたり約11円です。

感想:請求グラフで67.57円を見たときの率直な気持ち
第一印象としては、思ったよりかかったなというのが本音です。今回はGoogleの最新モデルGemini3.8Flashを使っていたのでどうなるか私も興味がありました。システムに関しては正確にエラーなく行えました。ただコストに関しては1枚当たり11円とビジネスでは使いづらいなと感じます。モデルの変更やプロンプトの調整はやりようはあるので一発目としては上出来だなと思っています。
見積もりと請求のずれについて
見積もりはドル、請求は円で表示されるので、あいだに為替レートが入ります。為替レートは毎月の初めに設定されます(Google Cloudの案内)。反映のタイミングも含め、どれがずれの原因なのかは確認できていません。
コスト試算する上で少し厄介なのは、この「為替レート」です。これが変動する事でコストの圧迫に関わるので始めから高く見積もっておくことで変動に悩まされずに進めていく事ができると思います。
自分の枚数で計算する:式と計算例
Tomoya月の目安を出す式は、次の1本だけです。
月の目安 = 1枚あたりの費用 × 1か月に送る枚数
「1枚あたりの費用」には、手元にある数字に合わせて次のどちらかを入れます。
| 手元にある数字 | 1枚あたりの費用の出し方 |
|---|---|
| トークン数だけ(請求がまだ出ていない) | 前のセクションの式で出したドル金額 ÷ 送った枚数 |
| AI Studioの請求額 | 請求額 ÷ その期間に送った枚数 |
計算例
Tomoya私の実測の1枚約11円を当てはめると、次のようになります。
- 1枚約11円なら月100枚で約1,100円(計算例)
- ドルの見積もりで見るなら、1枚約0.064ドル×100枚で約6.4ドル(計算例)
この計算例には、次の前提があります。
- サーバー(VPS)代は別にかかります。この記事では金額を扱いません
- 単価は2026年12月31日までの価格です。2027年1月1日からは2倍になるので、計算し直しが必要です。(Gemini 3.8 Flash)
- 1枚あたりの費用は、レシートや指示の内容で変わります
続けるかを決める目安
元が取れるかは、費用と手入力にかかる時間を並べて考えます。
- 条件:月の枚数が少なく、手入力でも負担が小さい → 行動:まず数枚で試し、AI Studioの請求を見てから続けるかを決める
- 条件:月の枚数が多く、入力の時間を減らしたい → 行動:式に自分の枚数を入れ、手入力にかかる時間と並べて判断する
- 条件:2027年以降も使い続ける予定 → 行動:単価が2倍になる前提で、式をもう一度計算しておく
なぜ入力がこんなに多いのか:仮説と自分で確かめる方法
1枚あたり約7万トークンの入力は、レシート1枚の情報としては多めです。
私の仮説は、OpenClawの指示文や会話の履歴が大半を占めている、というものです。ただし、これはまだ確かめていません。
OpenClawが毎回AIに送るもの
OpenClawの公式ドキュメントは、1回の実行でモデルに送るものすべてを「コンテキスト」と呼びます。
わかりやすく言うと、AIに毎回手渡す資料一式です。
| 含まれるもの | 中身の例 |
|---|---|
| システムプロンプト | ルール、使えるツール、スキルの一覧 |
| 会話の履歴 | それまでのやり取り |
| ツールの呼び出しと結果 | ツールを使った記録、添付ファイル |
たとえばレシートを1枚送るだけでも、AIには画像のほかに、ルールやツールの説明、それまでの会話がまとめて届きます。ツールの定義は画面に見えませんが、コンテキストとして数えられます。
Geminiのトークンの説明でも、システム指示や前のやり取りは入力に数えられます。
自分で確かめる手順
コンテキストや使用量は、チャットから送るコマンドで確かめられます。
| コマンド | 使いどころ |
|---|---|
| /status | 今の状態をざっと見る |
| /context list | コンテキストに入っているものを一覧で見る |
| /context detail | 中身ごとの内訳をくわしく見る |
| /usage tokens | トークンの使用量を見る |
- /context detail で、コンテキストの内訳を見る
- レシートを1枚送り、/usage tokens で入力と出力の量を見る
- 次のチェックで、どれが大きいかを書き出す
↓
- システムプロンプト(ルール・ツール・スキル一覧)の量
- 送るたびに積み上がる会話の履歴
- ツールの結果や添付の大きさ
私はまだ指示文の見直しをしていません。どこを変えれば費用が下がるかは、内訳を確かめてからの話です。見直しで必ず安くなるとは言えないので、まずは自分の内訳を見るところから始めましょう。
AIに渡す権限の絞り方などの安全設定は、シリーズ3本目でまとめます。
よく聞かれる点
まとめ
- 6枚の見積もりは約0.38ドル(1枚約0.064ドル)、実際の請求は67.57円(1枚約11円)でした
- 月の目安は「1枚あたりの費用×月の枚数」で出せます。Gemini3.8 Flashのモデル単価は2027年1月1日から2倍です
- 入力は1枚約7万トークンと大きく、内訳は /context detail と /usage tokens で確かめられます
次の一歩は、自分の環境でレシートを数枚送り、/usage tokens とAI Studioの請求を見ることです。
その数字を式に入れれば、自分の枚数での目安が出ます。
シリーズ4本を振り返ると、次のとおりです。
- 1本目:OpenClawとは何か、全体像と作例(OpenClawとは)
- 2本目:レシート画像をスプレッドシートに自動記帳する作り方
- 3本目:AIに渡す権限を絞る安全設定
- 4本目(この記事):費用を見積もりと実際の請求で確かめる
まずは小さく試して、数字を見ながら自分に合う使い方を決めていきましょう。



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