※2026年10月22日時点の情報です。
「PHPにかなり危ない脆弱性が出たって聞いたけど、ConoHa WINGのブログは何かしないといけないの?」 そんな声に答える記事です。
先に答えを言うと、まずは管理画面で自分のサイトのPHPバージョンを確かめてください。8.2以前なら、バックアップを取ってから8.3以上へ上げましょう。ConoHa側で修正版が入ったかどうかは、公式のお知らせで確認するのが確実です。
この記事でわかること:確認する場所、上げるかどうかの判断、ConoHaの公式情報の見方
読了の目安:約5分
結論:やることは3つ
ポイントは「確認する」「必要なら上げる」「公式のお知らせを見る」の3つです。
Tomoya順番どおりに進めれば、迷う場面はかなり減ります。
- 確認する:ConoHa WINGの「PHP設定」で、いまのPHPバージョンを見る
- 上げる:8.1以前、または8.2のままなら、準備をしてから8.3以上へ変更する
- 公式のお知らせを見る:PHP本体の修正版がサーバーに入ったかは、ConoHa WINGのニュースで確かめる
いまの時点で、わかっていることとわかっていないことを分けておきます。
| 区分 | 内容 | 確認先 |
|---|---|---|
| わかっていること | PHP公式が修正版 8.5.12/8.4.27/8.3.36/8.2.35 を公開した(2026年10月22日時点) | php.net |
| わかっていること | 完全な回避策はなく、更新が唯一の安全な道とされている | php.net |
| わかっていること | PHP 8.1以前は、PHP公式からの更新が届かない | php.net |
| わかっていること | PHP 8.2は2026年12月31日でサポートが終わる | php.net |
| わかっていないこと | ConoHa WINGのサーバーに修正版が入ったかどうか(現状公式の発表は見当たらない) | ConoHa WINGニュース |
何が起きたか
Tomoya公式の要点だけ、3行にまとめます。
- PHP公式が10月21日夜(日本時間)に修正版を公開。直したのは、認証なしで外部からプログラムを実行されうる脆弱性2件です(CVE-2026-109618/CVE-2026-109619、通称「php2shell」)
- 対象はWebのリクエストを処理するすべてのPHP環境。深刻度の指標CVSS v4.0では9.2です
- PHP公式は「完全な回避策はなく、更新が唯一の安全な道」としています
悪用の状況も押さえておきます。
公開時点で米CISAは悪用を確認していませんが、検証用のコード(PoC)は出回り始めていると欧州のCERT-EUが伝えています。国内ではIPAが「現時点でIPAが悪用した攻撃を確認しているわけではありません」としています。
怖がりすぎる必要はありません。ただ、様子見で終わらせず、今日のうちに手順①だけでも済ませておくと安心につながります。
手順①:ConoHa WINGでPHPバージョンを確かめる
Tomoya最初は確認だけです。設定は何も変えないので、気軽に開いてみてください。
- ConoHaのコントロールパネルで「WING」を選ぶ
- 「サイト管理」→「サイト設定」→「応用設定」→「PHP設定」と進む
- 「PHPバージョン」欄に、いまのバージョンが表示される

番号の読み方
PHPのバージョンは「系列」と「パッチ番号」でできています。たとえば「8.3.36」なら、「8.3」が系列で、最後の「36」がその系列の中での修正の回数を表す番号です。
わかりやすく言うと、系列はスマホのOSの大きな版、パッチ番号はその中で配られる小さなアップデートのようなものです。
今回の修正版は、系列ごとに次の番号です。
| 系列 | 修正版の番号 |
|---|---|
| 8.5 | 8.5.12 |
| 8.4 | 8.4.27 |
| 8.3 | 8.3.36 |
| 8.2 | 8.2.35 |
画面の番号から判断する
大事なのは、系列が新しいだけでは足りない点です。同じ8.3でも、修正版より前の番号なら今回の修正は入っていません。
| 画面に出ている番号 | 判断 | 次の行動 |
|---|---|---|
| 上の表の修正版と同じか、それより大きい | 修正版に届いている | 手順③で公式のお知らせも確認する |
| 同じ系列で、修正版より小さい(例:8.3.35) | 修正前のまま | 手順③でConoHa側の対応を確認する |
| 「8.3」のように系列だけ | パッチ番号はこの画面ではわからない | サイトヘルスで確かめ、手順③へ進む |
| 8.2系列 | 修正版はあるが、2026年12月31日でサポート終了 | 手順②で8.3以上へ上げる |
| 8.1以前 | PHP公式からの更新が届かない系列 | バックアップのうえ手順②で8.3以上へ上げる |
私の環境では、ConoHaの「PHP設定」画面には「8.4」と系列だけが表示され、細かい番号は出ませんでした。共用サーバーでは、パッチ番号の入れ替えはサーバー側の作業です。
Tomoya細かい番号は、次のサイトヘルスで確かめましょう。
もう一つの確認方法:WordPressのサイトヘルス
WordPressの管理画面からも、PHPのバージョンを見られます。
- 「ツール」→「サイトヘルス」を開く
- 「情報」タブを選ぶ
- 「サーバー」を開き、「PHPバージョン」の行を見る
ここには「8.4.21」のように3つ目の数字まで出るので、上の表と照らし合わせられます。

私のブログで確かめたところ、10月22日の朝の時点で「8.4.21」でした。修正版の8.4.27より前なので、まだ修正前で、ConoHa側の対応待ちという状態です。系列を8.4にしているだけでは、修正は入っていないということになります。
8.1以前を使っている場合は、優先度を上げてください。PHP公式は、8.1以前にはもう更新を出していません。ソースから自分で組み立てる人向けの最小限の修正は出ていますが、使い続ける理由にはならないと考えておきましょう。
wordpressで確実にサイトの現状のバージョンを確認したい時は、「サイトヘルス」を見ればわかります。逆にConoHa WINGダッシュボードからは大まかなバージョン(8.4等)しかわからないので修正パッチが適用されているかはConoHaのニュース欄を確認するのが私たち利用者ができる事なのかなと思います。
手順②:準備してから、PHPのバージョンを上げる
上げると決めたら、いきなり切り替えず、先に準備をしましょう。
WordPress公式も、更新前にやることとして次の3つを挙げています。
上げる前のチェックリスト
- バックアップ:ConoHa WINGは過去14日間分のバックアップを自動で取っています。復元は「WING」→「サーバー管理」→「自動バックアップ」から行えます
- WordPress・テーマ・プラグインの更新:管理画面の「ダッシュボード」→「更新」で、残っている更新を先に済ませる
- PHPとの相性の確認:使っているテーマやプラグインの配布ページで、対応するPHPバージョンの記載を見る
ConoHa WINGでバージョンを変える手順
- 「WING」→「サイト管理」→「サイト設定」→「応用設定」→「PHP設定」を開く
- 「PHPバージョン」の鉛筆アイコン(編集)を押す
- プルダウンから、上げたいバージョンを選ぶ
- 「保存」を押す
- ブログのトップページ、記事ページ、WordPressの管理画面を開いて、表示を確かめる
注意点が2つあります。
- バージョン設定は、ドメインごとの設定が優先されます。複数のドメインを使っているなら、ブログのドメインで設定されているかを確認してください
- 「.htaccess」に書き込まれる「AddHandler」の行は消さないでください

どの系列を選ぶか
プルダウンでは「7.0」から「8.5」まで選べるため、古い系列もまだ選べてしまいます。
選ぶ基準は次のとおりです。
| 選択肢 | 位置づけ | 選び方 |
|---|---|---|
| 8.3/8.4/8.5 | WordPress公式の推奨(8.3以上)に入る | テーマとプラグインが対応している範囲で選ぶ |
| 8.2 | 2026年12月31日でサポート終了 | 今回は選ばない。すでに8.2なら8.3以上へ |
| 8.1以前 | PHP公式の更新が届かない | 選ばない |
迷ったら、使っているテーマとプラグインがそろって対応を書いている系列のうち、8.3以上を選ぶのが無理のない選び方です。
表示がおかしくなったとき
ConoHaのFAQでは、切り替え後に表示が崩れる原因として、プラグインやテーマが新しいバージョンに対応していないことを挙げています。
慌てずに、次の順で戻せます。
- 条件:切り替え後に表示崩れやエラーが出た。 行動:同じ「PHP設定」で、元のバージョンに戻して保存する
- 条件:元に戻しても直らない。 行動:「自動バックアップ」から、切り替え前の日付で復元する
戻したあとは、テーマやプラグインの対応版が出てから再挑戦しましょう。
手順③:ConoHa側の状況を公式のお知らせで確かめる
PHPの修正版をサーバーに入れるのは、利用者ではなくサーバー側の作業です。なので最後は、ConoHaが何を発表しているかを自分の目で確かめます。
確認先はConoHa WINGのニュースページです。
- ConoHa WING ニュース:https://www.conoha.jp/wing/news/
![ConoHa公式サイトに掲載された「【緊急メンテナンス】[ConoHa] サーバーメンテナンス」のお知らせ](https://tomyunser.com/wp-content/uploads/2026/10/conoha_news.webp)
Tomoyaだからこそ、ここは推測で判断せず、発表を待って確かめるのが確実です。
お知らせを見るときのチェック
- 見出しに「PHP」や「脆弱性」が入ったお知らせがあるか
- 本文に、修正版の番号(8.3.36など)やCVE番号が書かれているか
- 対象のサーバーやプランが書かれているか
- 利用者側でやる作業(バージョン変更など)が求められているか
メンテナンスや障害のお知らせも並ぶので、PHPの件かどうかは本文の記載で見分けましょう。
よく聞かれる点
- 自分のブログは影響を受ける?
-
PHP公式は、Webのリクエストを処理するすべてのPHP環境を対象としています。WordPressもPHPで動くので、まずは手順①で自分のバージョンを確かめてください
- ConoHaが直してくれるのでは?
-
修正版をサーバーに入れるのはサーバー側の作業です。ただ、10月22日時点で対応を示す公式発表は見当たりません。
手順③のニュースページで確かめるのが確実です。また、8.1以前を選んでいる場合は、自分で8.3以上へ変える必要があります
- PHPを上げるとサイトが壊れない?
-
テーマやプラグインが新しいバージョンに対応していないと、表示が崩れることがあります。
手順②の準備をしてから変え、崩れたら元のバージョンに戻すか、自動バックアップから復元できます
- .user.iniの設定で防げない?
-
PHP公式は「完全な回避策はない」とし、.user.iniでの対策には頼らないよう書いています。設定で何とかしようとせず、更新するのが基本です
まとめ
php2shell 対策として、ConoHa WINGのブログで今日やることは次の3つです。
- 「PHP設定」とサイトヘルスで、いまのPHPバージョンを確かめる
- 8.1以前や8.2なら、バックアップと更新を済ませてから8.3以上へ上げる
- 修正版がサーバーに入ったかは、ConoHa WINGのニュースで確かめる
完全な回避策はなく、更新が唯一の安全な道とされています。まずは手順①の確認だけでも、今日のうちに済ませておきましょう。

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