「中身のないnote」については、多くの場合、購入した人の視点から批判されている。
今回は、実際にAIを使ったコンテンツ生成システムを自分の手で作ってみた【作る側】の視点から、見分け方をリストアップしてみたい。
前提として、ここで言う「中身のないnote」とは、AIにほぼ全て任せて、利益だけを目的にしたコンテンツを指している。
前回の記事はこちらから


チェック①:文章の中身:精神論
具体的な再現手順に関しては、「考え方」や「マインド」といった精神論に終始しているものが多い。
読んだ直後は「よし、やってみよう」という気持ちにはなるが
いざ手を動かそうとすると「結局何をすればいいのか分からない」という状態で止まってしまう。
実際に何かで結果を出している人ほど、感情論よりも「具体的な構造・手順」を理解して動いているものだ。
モチベーションを高めるだけで終わっているnoteは、中身がないものと同じだと思っていい。
構造や手順の後に、継続のための「考え」や「マインド」は重要だと感じるが、noteにそこを求められていないと感じている。
チェック②:画像・ビジュアルの見分け方:目立つサムネイル
AI生成画像の精度は年々上がっていて、今ではぱっと見て自然な写真と見分けがつかないレベルになっている。
文字の表現力も上がっていて、日本語のひらがな・漢字も違和感なく出力できるようになってきた。
「画像が綺麗だから」「AIっぽい違和感がないから」という基準で見分けるのは、正直もう難しいと思った方がいい。
Tomoya正直、画像生成だけに関しては1プロンプトでも精度が高く見分けられなくなっています。
その代わりに、実用的だと思うのは次の2つだ。
- 逆画像検索(Google画像検索等)で使い回しをチェックする:
-
プロフィール写真やサムネイルを検索してみて、全く関係のない複数のアカウントや別ジャンルの投稿で同じ画像が使われていないか確認する。
低コストで量産している証拠になりやすい

Googleの検索機能を用いて、ファイルをアップロードし類似Webページや関連情報を特定する際の手順を示しています。 - 投稿全体の一貫性を見る:
-
1つのアカウント内で記事ごとにビジュアルのテイストがバラバラだったり
サムネイルだけ作り込まれているのに中身が薄かったりする場合は
量産システムで大量生産している可能性がある。
「目立つサムネイル=中身がない」と単純に決めつけるのは早計だ。
目を引くデザイン自体は、まっとうな発信者も普通にやっていることだからだ。
判断材料にするなら、他の要素と組み合わせて見た方がいい。
チェック③:販売者情報の見分け方:あなたへの同調効果を狙っている
いいねが多いこと自体は悪いことではない。
ただ、「いいねが多い=信頼できる」と無意識に結びつけてしまう【同調効果】には気をつけた方がいい。
ベストセラーが売れ続ける理由と同じ心理で、失敗を避けたい人間の性質を利用されやすい部分だ。
見分けるポイントは、まず①アカウントそのものを確認すること。
フォロワー数といいねの数のバランスが不自然だったり、アカウント開設からの期間が短いのに実績だけ豊富だったりする場合はギャップがある。
加えて、「今すぐ」「先着◯名」といった②急かす言い回しや、内容を見る前にまず③購入を促すような導線があれば、なお注意が必要だ。
チェック④:技術者視点で見える「量産の兆候」:細部への粗の存在
実際にシステムを作ってみたからこそ気づいた視点もいくつかある。
ただし正直に言うと、ここで紹介する内容も「今は」当てはまるだけで、AIの進化でどんどん通用しなくなっていく可能性が高い。
- ① 構成の「型」が毎回同じ 量産システム
-
同じプロンプトのテンプレートを使い回して大量に記事を作る性質上、見出しの構成や話の展開パターンが、同じ発信者の複数記事で驚くほど似通っていることがある。
1本だけ見ても分からないが、複数記事を並べて見ると気づきやすい。
- ② 具体性を欠いた、どの分野にも当てはまりそうなアドバイス
-
特定の数字、日付、実際に使ったツール名など、「検証しようと思えば検証できる具体性」が薄く、どんなジャンルの副業noteに差し替えても成立しそうな、当たり障りのない助言だけで構成されている場合は要注意だ。
- ③ 画像の粗
-
無料・低コストのツールでそのまま出力した画像は、細部(指や背景の不自然さ、文字のわずかな崩れ)に粗が残っていることがある。
ただしこれも年々減ってきている傾向なので、過信はできない。
余談だが、これを書くにあたって「””(ダブルクォーテーション)が多用されているとAI生成を疑う」という説を考えていた。
少し前のAIモデルでは、日本語の文章でも英語的な“”が使われやすい傾向があり、初歩的なチェック方法としては実際に有効だった時期があると思う。
ただ、現在のモデルは「」や【】といった日本語の記号も違和感なく出力できるようになってきている。
実際、自分のシステムでAIに書かせた小説を見返しても、きちんと「」が使われていた。この手の見分け方は、初歩の視点としては覚えておく価値があっても、今後はどんどん通用しなくなっていくと考えた方がいい。
まとめ

基本的なチェックで、中身のないnoteに引っかからないようにしてほしい。
そもそも、不特定多数に向けて発信される「儲け話」自体、慎重に扱うべきものだと思う。オープンな場で本当に価値のある稼ぎ方が広まることは、基本的に少ない。
そして、そういったnoteに頼らなくても、今はAI自体が情報収集の手段になる。まだAIを使ったことがない人は、まず簡単な質問から試してみるといい
個人情報は入力しないことだけは徹底した上で。
完璧に隠された発信者は、そう多くない。1つずつ確認していけば、大抵は見えてくるはずだ。
※③実践編(実際に売ってみた結果)は、もう少し検証期間をいただいてから公開する予定です。それまでの間、こちらを先にお届けしました。
前回の記事はこちらから



コメント